司法修習生Higeb’s blog

68期司法修習生によるブログです。法律の勉強法・基本書・参考書などの司法試験ネタや勉強ネタを中心に書いていきます。

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勉強法一般

論文が不合格だった人の勉強法

司法試験の発表がありました。不合格だった人はかなり精神的にキツいと思います。 しかし、来年の試験まで7ヶ月程度しかありません。来年の合格を確実にするには、すぐにでも対策を立てて勉強のエンジンをかける必要があります。 以下、順位等によるタイプ別…

ローの演習講義の受け方

ロー生にとって、授業には長期休暇中を除けば、予習を含めると自習より遥かに長い時間をかけることになります。また、単位の問題も軽視できません。 この点、「ローによる」「上位ロー以外に質を求めてはダメ」という人も多いです。しかし、私は上位ロー出身では…

目次の重要性−基本書編

「基本書の読み方がわからない」というのは未修1年生だけでなく、学力が伸び悩んでいる人がよく口にする悩みです。 基本的には、 ①3回位通読して、「何がどこに書いてあるか」をわかるようにする(ここで高望みしない) ②択一過去問を解いて、該当箇所を読んで理解…

択一が不合格だった人の勉強

択一試験が不合格だった人は緊急の対応が必要です。 択一試験に合格できないと言うことは、基本的知識や基本的制度の最低限の理解が出来ていないことを意味するからです。 そのため、答案の練習以前に「基本書をしっかり読む」というところから、やり直す必要…

司法試験後発表までの勉強

司法試験を受験された皆さん、お疲れさまでした。 司法試験後、発表まで約3ヶ月半という長い時間があります。 合格に自信がある人は海外旅行にでも行けばよいですし、不合格を確信している人は今まで通りの勉強を続けるべきです。 問題は、「合格してると思う…

暗記の優先順位

内田貴教授が「民法I 第4版: 総則・物権総論 」で指摘する通り、暗記と理解は車の両輪です。理解無き暗記は困難である上に意味が無く、暗記無き理解も、困難である上にそもそも「理解したことを忘れた」のであれば、答案は書けず、それ以上の理解も不可能で…

「要件事実重視」-優秀でない人の戦略

このブログでは、民法・会社法だけでなく、憲法・行政法についても、個別法の要件事実を考え、事実をあてはめることを繰り返し薦めています。また、民事訴訟法については、民訴法そのものの要件事実はもちろん、民法等の要件事実を「使って」民訴法を理解す…

「読んでもらえる字」を書く方法

「筆力」を鍛える有用性と即効性 - 司法修習生Higeb’s blogで、筆力をつける=速く書くことが出来れば、司法試験に非常に有利と書きました。 が、そもそも字が汚くて読んでもらえないという人がかなりいます。試験委員が読めなければ、当然点がつかないので、…

「筆力」を鍛える有用性と即効性

演習・答案作成は司法試験の枚数制限内で書くことが重要です。そして、特にロー3年生以降は、自分が本番で時間制限内に現実的に書ける字数・枚数で書くことが重要になってきます。試験委員が見るのは本試験の答案のみです。本試験は時間制限がある以上、その…

基本書を何度も読む「だけ」で司法試験に合格できるか?

司法試験合格には「基本書」が必要か? - 司法修習生Higeb’s blogで、①基本書を何度も読み、②基本事項の深い理解をすることが、合格に必要と書きました。これを書くと、では、基本書を何度も読む「だけ」で司法試験に合格するのか?という問いが当然出てきま…

文章力の大切さ

司法試験受験に当たって、自分の文章力に疑いを持たない人が結構います。しかし、司法試験合格戦略の視点からは完全に間違いです。ゼミや添削などで、何を言ってるかわからない、論理の流れがわからない答案を見ることは非常に多いです。 司法試験の答案は「…

判例勉強の仕方ー基本編(参考書)

判例学習は法律の勉強の中心の1つです。特に司法試験においては、いわゆる「基本判例」を当然の前提として、その射程が問われることも多く、判例の重要性が極めて高いことは周知の通りです。しかし、判例学習を一応しているものの、漫然と読む、判例の「規範…

過去問勉強の仕方の基本

司法試験受験勉強で過去問(論文式)をどの程度重視するか?いつやるか?等は色々と考え方があります。模擬試験的に直前期にやり、不合格→翌年受験に備えて全部はやらない、という考え方も本試験問題に匹敵する質と量を備えた問題が少ないことからすれば、一…

司法試験での学説の学び方

論点についての判例・学説の対立は、つい「差」に目が行き勝ちです。確かに論理も考慮要素も、時には理念までもが異なるので、当然と言えば当然ですし、「差」が大事なことは確かです。しかし、判例にしろ個々の学説にしろ、条文・立法趣旨・社会的背景から…

司法試験の受験勉強で学説を学ぶ効用

司法試験受験界では「学説オタクになってはいけない」から始まり、「学説の対立に深入りしたら落ちる」果ては「法曹実務家登用試験だから判例のみが必要で学説を学ぶ必要はない」と言う人までいます。確かに学説は論点を中心に展開されるため、「学説に深入…

基本書•参考書•副読書の区別について

司法試験の勉強は基本書を軸に進めます。しかし、基本書だけを読んで基本書を理解できるのはものすごく頭がいい人だけです。大半は他の本の力を借りて、基本書を理解していくことになります。私は常に読んだり参照する本を、基本書、参考書、副読本の3つに…

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