行政法の勉強の仕方
行政法の演習で身に付けるべきは、①個別法を読み解き、②原告の希望を実現できる訴訟類型を選択し、③個別法の解釈を行訴法の解釈に反映させて訴訟要件を判断し、④実体問題を個別法に従い判断することで、⑤②以降の全過程で事実の認定・整理・評価が問題になり…
まず、行政法判例に取り組む際には、百選の使用はお薦めしません。事案の概要や個別法の引用が短く、判例学習を司法試験答案・演習への第1歩と考えると、やや使いにくく、また、解説が高度すぎて読みこなすのが大変だからです。 判旨の引用が長く、解説で事…
行政法は個別法の解釈が出題され、しかも訴訟要件と実体要件の両方が問題となるため、ローの試験ではいい成績だが、本試験(模試)の成績が悪い人が多い科目です。 しかし、答案の基本は他科目と同じで、要件を確定し、規範を定立して事実をあてはめることに…
「行政法は、櫻井・橋本『行政法 第4版 』(以下「サクハシ」)、橋本『行政判例ノート 第3版 』(以下「ハシハン」)だけで合格できる」という合格者は多いと思います。私もそれほど異論があるわけではありません。しかし同時に、これはとても誤解を招きや…