リークエか江頭か？（基本書・副読本）

会社法の基本書は悩む方が多いと思います。

おそらく、伊藤ほか「会社法第２版 (LEGAL QUEST) 」か江頭憲治郎「株式会社法第5版」のどちらかを選ぶのがメジャーではないでしないでしょうか？

私は江頭・会社法を読み込みました。とても分厚く、しかも極めて実務的なので敬遠する意見もよくわかります。しかし、同一人が2社の取締役である場合の利益相反判断など目から鱗が落ちるような、明快で簡潔な記述が多く、読むと力がとても付くのも事実です。

他方で、会社法は基本的な制度について条文レベルで簡潔に述べることがとても大事です。会社法が苦手な人は論点に飛び付く傾向がありますが、実は主戦場はその前の基本的な条文操作であり、それが全くできていないことはとても多いです。

会社法の基本的な制度を膨大な条文と共に頭に叩き込むには基本書を何度も何度も読むのが非常に有益です。そのためには分厚い江頭・会社法ではなく、リークエを基本書にするのがいいんだろうと思います。

そして今一つピンと来ないとき、短答の勉強をするとき、答案の検討をするとき等に、江頭・会社法の該当箇所を読んでいく、つまり江頭・会社法を副読本にするのが最もよいのかと思います。

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