刑法の勉強の仕方
刑法を深める-第1段階の演習(参考書・演習書) - 司法修習生Higeb’s blogで、書いた通り、刑法は過去問に取り組む前に、島田・小林「事例から刑法を考える 第3版 」を一通り解いておくことをお薦めします。 それを前提にすれば、過去問に取り組む主な目的…
刑法の基本書・判例を一通り読み終えたら、早速演習に取り組み、理解を深めましょう。第1段階の目標は基本的制度・論点相互の関係・影響を学ぶことです。基本書・判例を読み終えただけでは、個々の制度や論点をバラバラにしか理解できていないことが多いか…
刑法の判例を勉強する意味は2つあります。各論点についての判例による処理を学ぶことと、構成要件判断(擬律判断)を間違えないようになることです。 第1の論点についての判例の処理を学ぶことは、分かりやすいと思います。但し、刑法の場合、判例が特定の…
刑法各論を(無意識的に)軽視している人が、不合格者の中に結構います。総論と違い、華々しい対立がないこと、条文にとりあえず事実を当てはめるのが簡単そうに見えること等が原因だと思います。しかし、刑法で不合格答案を書く人は各論の理解も書き方も出…
刑法総論はやや哲学的な香りがするため、ハマる人はマニアックになり、冷めた人は「議論のための議論だ」等とバカにする、という両極端になりがちです。当然、具体的事案を処理できないのにマニアックになることも、バカにすることも双方無益・有害なことで…
司法試験の刑法は基本的な制度理解と論点への言及に加えて、間接事実の拾い方・評価の仕方が極めて重要です。 また、間接事実の拾い方・評価は刑法の解釈に直結することが多い点にも注意が必要です。 例えば、因果関係が問題になる場合、「因果関係」の要件…
司法試験における学説の効用でも述べた通り、学説を学ぶことの重要性は刑法にも当てはまります。また、判例・学説がことなっても論理の8割り以上が同じで、同じ部分と異なる部分を意識することが重要なことも同じです。 しかし、刑法の行為無価値と結果無価…