民法の勉強法
新司法試験では、家族法を無視することができません。択一に数問出るので、出来ないとそれなりの失点になります。また、論文式試験でも何度か正面から問われたことがあり、もちろん、きちんと書けなければなりません。一方で、問われる内容が基本的な事項が…
民法を苦手にしている司法試験受験生はかなり多いと思います。 苦手な人の原因の大半は実は基礎的知識が不足していることにあります。 したがって、苦手な人は演習に取り組むのと併行して、「基本書の読み方−その2」と「短答の勉強の仕方の基本」 - 司法修…
不当利得はそもそもかなり難しいです。本試験でも転用物訴権が正面からとい問われたことがあり、要件論、あてはめ共にかなりの難問でした(当時、転用物訴権の論点を最初に書くべきか?が話題になっていました)。その上、契約の解除・取消・無効等の後始末…
担保物権は債権と物権の交叉領域であり、債権を「担保する」ということが初学者には分かりにくい分野です。ただ、そこを乗りきると基本的な仕組み自体はそれほど難しい訳ではありません。最初の取っつきにくさにめげずに勉強すればある程度の理解には到達し…
債権総論で迷子にならない(基本書) - 司法修習生Higeb’s blogでも少し書きましたが、債権総論で躓く人はとても多いです。私も司法試験科目で最も難しい分野だと思います。にもかかわらず、司法試験での出題が多いという極めて悩ましい分野です。基本書は、…
不法行為はそれ自体が出題されることが多い上に、抵当権侵害、売買契約に基づく目的物引渡訴訟の代償請求など他の分野でも顔を出します。不法行為を学ぶ上で留意すべき第1は、要件事実が分かりにくいことです。言い換えると、1つの事実が複数の要件に該当…
契約法は民法の花形といっていい分野です。司法試験についても頻出ですし、実体法でも要件事実でも最も論点が多い分野です。また、実務において多彩な類型が開発されている分野でもあります。 契約法の勉強で留意すべき第1は典型契約をしっかりと勉強するこ…
物権法は比較的範囲が狭く、論点も少ないため、ものすごく苦手、という人は少ないと思います。しかし、司法試験に目を向けると、物権法理が正面から問われることが多く(ex.H24民法)、重要性の高い分野です。また、要件事実について問われることも多い点も…
民事執行法•保全法は司法試験の論文式試験で直接問われることはありません。また、短答式試験民訴の廃止にともない、短答でも直接問われることはなくなりました。 しかし、民事執行法・保全法の基礎を学ぶことは司法試験にとても役に立ちます。ローで開講さ…
内田貴「民法I 第4版: 総則・物権総論 」「民法II 第3版: 債権各論 」「民法 III [第3版] 債権総論・担保物権 」は評価が大きく分かれる本です。私は、分かりやすさをうたっているものの、①内容的にはかなり高度であること、②かなり意識して気を付けないと議…
民法は一つ一つの条文・制度の理解が甘いと他の条文•制度の理解も進まないことが、初学者•苦手者を苦しめます。一つ一つの条文•制度を、原則と例外を明確に意識しながら、具体的な事例をイメージして理解することがとても大事です。そのための参考書として極…
民法が不得意な人の大半が債権総論が皆目わかっていません。 また、他はできるのに債権総論だけわかっておらず、弁済や相殺などの基本的な検討ができず、試験の点が悲惨なことになる人も結構います。 債権総論の勉強で第1に心がけるのは「要件→効果思考」で…